魚を元気に活かすには「水の管理」が命です。
活魚水槽や生簀(いけす)を導入すると、誰もが一度は経験するのが「水の白濁り」や「魚の元気がなくなる」などの水質が原因のトラブルです。
「水が白く濁ってきた…」
「魚がすぐに死んでしまう…」
「水が臭う…」
こうした問題は、水槽の管理や利用がうまくいっていないサインです。この記事では、初心者の方でもわかるように、海水の汚れの原因や対策を、わかりやすい内容で解説していきます。


※水が濁る・臭くなる原因と対策

よくある症状
- 水が白く濁る(白濁り)
- 白い泡がたくさん浮かぶ
- 水がにおう
- 魚が死にやすくなる
原因:水汚れの分解が追いついていません
魚のフンやエサの食べ残し、有機物が水中に溜まってくると、水が汚れてきたり白い泡が発生します。
通常、活魚水槽や生簀には必ず濾過槽という水質浄化の設備がついています。
その濾過槽の中にある濾材(サンゴ石等)にはバクテリアが生息して、そのバクテリアが日常的に海水の汚れを掃除してくれる役目を果たしています。
ところが、
そのバクテリアの量が少なかったり..
導入当初でまだバクテリアが育ち切っていなかったり(約2ケ月くらい)..
濾過槽の大きさ(=バクテリアの量)に対して魚を入れすぎたり..
等々の理由で海水の汚れを分解するバクテリアが足りないためです。
対策:
- ろ材は洗いすぎない(意味ない濾材洗浄はバクテリアを減らすから)
- 水換えをこまめに行う(水替えは大変ですが、一時的に海水の汚れはなくなります)
- バクテリアが育つまでの2ヶ月ほどは様子を見ながら少しづつ魚介を増やす
※魚が弱る・死んでしまう原因と対策


よくある症状
- 魚がすぐに死ぬ
- 病気が広がってる
- 動きが鈍い
原因と対策:
- 酸素不足
大型魚には強めのエアーポンプが必要です。魚種によってはポンプの劣化や詰まりも確認をしてみてください。 - 水温の異常
クーラーの故障や設定温度ミスで適正な温度設定がされていないケースもございます。
・まずは魚種にあった適正水温になっているか?
・クーラーの設定は合っているにに異常温度になっていないか?
その他、いろいろなケースもありますが、まずはこのような点をはじめにご確認ください。 - 水質悪化(アンモニア・亜硝酸)
バクテリア不足、濾過の洗浄力不足で海水の中に毒性物質が分解されず残っているケースがあります。
そのような事が予測される場合は、市販でも販売されている水質検査キットで亜硝酸濃度のチェックしてください。 - 病気の伝染
水中も人間社会のように細菌・ウイルスによる病気が蔓延する場合があります。
そのようなケースでは病気の兆候が目視できる場合はすぐにその魚を水槽から排除してください。
その後は専門家の意見を聞いたり、一旦魚介を水槽から出して水を入れ替えたりが基本です。
また、同じ状況を招かない為に殺菌灯などで細菌・ウイルス予防をするのも一手段です。
※コケがすぐに生える原因と対策

よくある症状
- 水槽内に緑色のコケがすぐつく
- 水槽の見た目がすぐ汚れる
原因と対策:
- 日光の当たりすぎ
直射日光やLEDライトはコケ増加の要因にもなります。
そのような状況が要因に疑われる場合は、照射はなるべく時短を工夫してみてください。 - 有機物が多い
魚の数が多いとフンや汚れが増え、コケが育ちやすい環境を作ってしまいます。
そうならない為にも常にキレイな水環境を作ることを意識してください。 - バクテリア不足
当然、濾材の洗いすぎでバクテリアが減少すると有機物が水槽内に増加してコケが育ちやすい環境になります。
濾材の水洗いなどは専門家のアドバイスに沿いながら行ってください。
ここは、知識がないと逆みたいにかん違いして間違いやすいポイントなので注意です!
※東京水槽がおすすめする効果的な対策

(例:対策②で使われるような「業務用のたんぱく質除去機」)

(例:対策③で使われるような病原菌を減らす為の「殺菌灯」)
対策①:まずは「基本の水換え」
特に導入から2ヶ月間は、バクテリアがまだ育っておらず「水質が不安定」です。
スタートでテンションが上がってしまい魚の入れすぎで失敗してしまうケースも少なくありません。
もし、確実に水質がおかしいと思ったらまずは基本の水換えでリセットして、魚の量を減らしましょう。
魚と言えども生き物なので人間と同じです。
可能な範囲でストレスのかからない自由な環境を常に意識してあげましょう。
対策②:たんぱく質除去の装置
白い泡や濁りが気になる場合は、たんぱく質を取り除く装置(業務用スキマー)を導入すると効果的です。
東京水槽製作所では上記の写真のような、あまり一般市場では販売されいない業務用の1トン~4トンクラス迄の大型水槽も対応可能な業務スキマーも現在は取扱いをしています。
ご興味がございます場合はお気軽にお問合せください。


対策③:殺菌機能の設置
水中の病原菌を減らすために、紫外線で水を殺菌する「殺菌灯」の導入もおすすめです。
ただし、菌やウィルスの対策装置は専門家の意見も聞きながら魚種に合わせて慎重に利用や検討をお勧めいたします。
※「活魚水槽/生簀の白濁り対策」まとめ
- 基本は困った時の水替え、目的に合わせたオプション検討など
- 日常的な..魚に合った水温確認(例:16〜17℃)
- 日常的な..魚の入れすぎに注意(全体の3〜5%まで)
- 日常的な..定期の亜硝酸チェック(これが重要、糖尿の方の血糖値検査みたいに..)
がおもな水質管理の基本作業になると思います。
一つ一つ改善策を試していけば、水質は改善していく。
海水の水質トラブルは、経験のある技術者が一つ一つ日常の状況を聴き取りして、一つ一つ改善策を試していけば改善していきます。
それは、
「A x B x C x D = 現在の水質」のように幾つかの要素の掛合わせで、現在の水質状況になったというのがだいたいのケースなので、一つ一つの改善策を試しながら設備に合った使い方を守っていけば水質は改善されていくということなのです。
もしトラブルでお困りの場合は、まずは経験豊富な技術者が状況のヒアリングをさせていただきますので、水質でお悩みの方は、お気軽にお声掛けください。
用途に合わせた最適な改善のご提案を、東京水槽がご案内させていただきます!







