魚介の種類に合わせた生簀.活魚水槽って?

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魚介種類 × 生簀.活魚水槽の種類&特徴

活魚を扱う時「どの魚をどんな水槽に入れるか」を正しく選ぶことは事業にとってとても重要なポイントです。魚介類は種類ごとに好む水温・酸素量・泳ぎ方・行動特性がまったく異なります、適さない水槽に入れてしまうと「弱る」「ストレスを受ける」「他の魚を傷つける」など、さまざまなトラブルが起こってしまいます。
そこでこの記事では魚類・貝類・甲殻類・イカ・蟹など、主要な魚介ごとに適した水槽の形状やポイントをわかりやすくご説明します。

※「魚類」水槽の特徴

多くの魚類は横方向に泳ぐため、基本的に横長タイプの水槽が適しています。幅が狭すぎると方向転換ができず、魚にとってものすごくストレスの原因となる場合があります。

● 魚類に向く水槽のポイント

  • 水平方向に泳ぎやすいように横長タイプ
  • 透明度の高いアクリルなど視認性重視
  • 水量は多いほど水質が安定しやすい
  • 適温は16〜18℃前後の魚種が多い
  • サイズはW1200~が魚メインは推薦

魚類は排泄量が多く水質が汚れやすいため、安定した大きさの濾過槽付きの水槽構造は必須です。当社でも扱いの多い定番型などが代表的な活魚水槽になります。


※「貝類・甲殻類」水槽の特徴

アワビ、カキ、ホタテ、エビ、伊勢海老などは、魚類とは異なる環境を求めます。
とくに 貝類は動かず底で管理することが多い為、浅型・広めの水槽 が相性良く、又商品の取り出しなどの作業性も高く基本的な貝類水槽となります。

● 貝類・甲殻類に向く水槽のポイント

  • 浅型水槽で管理と取り出しがしやすい
  • 取出しなどの作業性や耐久性を優先
  • 種類によって最適温度帯が大きく異なる

● 水温の目安

  • 16〜17℃前後: アワビ、カキ、車エビ
  • 5℃前後: ホタテ

● 注意点

  • 伊勢海老は貝類を捕食するため、混泳不可
  • 低温管理が必要な貝類には低温専用のカスタムクーラーが必要

ETC
伊勢海老はお仕事柄かなりの数を保管するケースなどもお客さまによってはあると思います。そのようなケースでは今回ご説明しているような活魚水槽よりも水量が格段に大きい生簀タイプの環境が最適になりますので、魚貝の扱い量によってもそのような選択肢もご検討ください。


※「イカ」水槽の特徴

イカは数ある魚介の中でも管理が難しい魚介類のひとつです。
イカはストレスも感じやすく、且つ墨を吐いたりもするので「ストレスのない形状」「強力な水質洗浄」が必要です。形状選びでは壁にぶつかると弱ると言われているため、曲線のある円柱タイプや、均等に泳ぎやすい正方形水槽が好まれると言われています。

● イカに向く水槽の形状

  • 円柱タイプ:衝突しにくくストレス軽減
  • 正方形タイプ:泳ぎの方向性が安定

イカはストレスで墨を吐き、水槽が黒く汚れてしまうことが多いため、オプション装置として強力な過装装置を補強するなどがおすすめです。

● 管理のポイント

  • 墨対策として強めの濾過装置やオプションのろ過装置
  • 壁面に当たりにくい水槽形状

イカ専用水槽は飲食店からの要望も多く、東京水槽製作所でも独自仕様で開発中です。尚、直ぐにオプションとして使える業務用の大型洗浄装置も販売中です。


※「カニ」水槽の特徴

カニ類は魚介の中でも特に“低水温・酸素量”が大切です。

タラバ・ズワイ・毛ガニなどは 5℃前後まで水温を落とさないと弱りやすいため、冷却機の性能が最も他とは異なります。
カニは商品も高級ですが、機材も高級になる少しプレミア感のある水槽です。

● カニに向く活魚水槽・生簀の特徴

  • 浅型でも運用可能
  • 5℃対応のクーラーの特別カスタムが必須
  • 酸素量を多めに安定確保

カニは急激な温度変化にも弱く、弱る原因になるため、品質のいい冷却+酸素管理が管理の基本になります。


※複数の魚介を一緒に入れたい..

「一つの水槽でまとめて管理したい..」という相談は多いですが、魚種の相性によっては深刻なトラブルを引き起こす事もあるので最低限の基本NGは覚えておいてください。

● NGな組合せ代表例

  • 魚類 × イカ(墨により急激に水質悪化)
  • 魚類 × カニ(温度帯が合わない)
  • 貝類 × 伊勢海老(捕食される危険性)

同じ水槽で管理できるのは、水温・食性・行動特性が近い魚種同士だけです。危険な組み合わせは必ず避け、活魚販売会社などから詳しい生体情報を聞きながら少しづつテストをしていってください。


この記事のまとめ

魚介類は種類ごとに求める環境が大きく異なります。魚類・貝類・甲殻類・イカ・カニは水温、泳ぎ方、酸素量が全て違うため、まず“何を入れるか”を明確にし、その魚介に合わせた水槽の形状・構造・冷却能力を選ぶことが、生簀運用成功のポイントになります。

東京水槽製作所では魚種に合わせた専用生簀やカスタム水槽の制作も行っています。店舗や市場の用途に合わせた最適な水槽をご提案いたしますので、小さなことでもお気軽にご相談ください。

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