活魚水槽の水質管理がわかる!これだけわかれば大丈夫

目次

活魚水槽導入後の水質管理をわかりやすく解説します。

活魚水槽の水質管理は、大切な魚介の状態を保ち、鮮度の落ちない水槽運用を行ううえで最も重要なポイントです。そこで今回は活魚水槽の命とも言える「水質管理の基本」を、導入時期~からわかりやすくご説明します。

※活魚水槽の水質管理とは?

活魚水槽は魚や甲殻類を生きたままの状態で保管するための専門設備です。水質管理を正しく理解して行わなければ大切な魚介が弱り、ダメにしてしまう危険性もあります。そこで導入期からの水質管理で一番大切になる考え方が以下のニ段階の時期を頭に入れることが基本です。

水質管理で重要な二段階の時期

  • 一段回目/ 導入期 = 設置2ケ月の不安定時期
  • 二段階目/ 安定期 = 約2ケ月以降の安定時期

この2つの時期の考え方をおおまかに理解することがとても重要なのです。なので、まずはこの2種類の時期についてわかりやすく解説をしていきます。


※一段回目/ 導入期(設置から約2ケ月

まず考え方として、水質を浄化安定させるのに重要なものは活魚水槽設備の中の濾過槽と言うろ過装置になります。その中でも濾過槽の中にある「濾過材」が海水を浄化する主役です。その濾過材には海水を浄化する為のバクテリアが生息し、それが海水をキレイにしてくれるというサイクルになります。

活魚水槽を導入した最初の約60日間は、そのバクテリアがまだ完全に生育していなく濾過材(サンゴ石・ゼオライトなど)に付着しながら成長をしている大切な期間です。

なのでこの時期はバクテリアの数もぜんぜん少なく(=海水を浄化する力がまだない)海水の水質がとても不安定で汚れやすく、慎重な水質管理が必要になります。

● この時期にやること①:魚を入れすぎない
魚は量を増やせば増やすほど海水が汚れます。なのでこの導入期(水質不安定時期)はバクテリアが育つのをコンスタントに観察しながら、魚は最小限の量にしながら、魚の状態を「元気そうかな…」と、観察をしてください。

この時期にやること②:頻繁に亜硝酸濃度確認
この時期の水質検査の基準はとにかく亜硝酸濃度(海水中の毒性)を調べることです。市販の検査キットが安価で購入できますので、この時期はとにかく亜硝酸濃度を調べてください。基本は三日に一度くらいをお勧めしています。

亜硝酸濃度が高い 
→海水が汚れている
→魚が死ぬ

亜硝酸濃度が低い
→バクテリアが育ち、海水浄化をはじめている
→魚が元気

これが基本の考え方です。当然、魚を少しづつ増やしていくのは「亜硝酸濃度が低い=魚が元気」を日々観察しながら、その状態をキープしながら増やしていきます。

この時期にやること③:水温と塩分濃度もセットで確認水
基本的には水質管理と言うテーマでは②の亜硝酸濃度(海水中の毒性)の確認が主になりますが、それ以外の理由で魚が元気をなくしている場合もありますので以下も予備的に確認をしておいてください。

海水温度
クーラー等の故障や設定ミスで変な水温になっていないか?

塩分濃度
塩分濃度計で確認して、塩分が薄い又は濃いになっていないか?

● この時期にやること④:亜硝酸濃度が高く海水が汚れていたら
このまま使い続けたら魚も死んでしまいますし、海水も水質がどんどん汚れていってしまいます。まずは水量の半分くらいを目安に水を捨てて、新しい水に入れ替えながらバクテリアの成長状態を観察してください。基本的には初めの60日間は、頻繁に亜硝酸濃度を測りながら、この水替えを繰り返して水質を安定(=バクテリアを成長促進させる)をさせていってください。(※本来は水を全部替える方が効率はいいですが、魚介を入れたままでも日々可能な半分交換で大丈夫です)


※二段階目/ 安定期(設置2ケ月以降)

導入期の2ヶ月を過ぎると安定期に入り、濾過槽内のバクテリアが十分育ち、濾材+バクテリアが“ちゃんと海水を浄化する状態”になります。ここからは、日常的なメンテナンスに切替えて水質を維持することが中心になります。

● 日常的なメンテナンス①:定期的な水質確認
この時期になると導入期に頻繁に行っていた亜硝酸テストも、状況を見ながら気になった時にやるだけで大丈夫です。一つの目安としては水がかなり濁っていたり、魚介がなんか調子悪そうだな..くらいの目視できる異常を感じたら亜硝酸テストの目安です。

● 日常的なメンテナンス②:全体バランスの調整
上記の(日常的なメンテナンス①)で水質の汚れが確認された場合は(一段回目/ 導入期)に行っていた水替え作業を少し頻繁にやるなどして水質をキレイな安定状態まで改善させていってください。


※水質が安定しない時は(2ケ月目以降

活魚水槽の導入から約2ケ月以降の安定期でも水質があまり安定していかないケースもあります、そんな時は以下の状況になっているかもしれません。

  • 所有する水槽水量に対して適正な量の魚介を超えて入れてしまっている。(推薦の魚介量は水量の4-5%)
  • 所有する活魚水槽の全体の構成バランスが壊れている。(水量に対する「濾過槽=大きさ」「循環する水の量=循環ポンプの仕様」が足りていないなど..)

基本は「濾過(浄化)の力」x「適正な水の循環」のバランス崩れが関わっていることが多いと思います。


水質管理のまとめ

活魚水槽の水質管理は、
① 導入期2ヶ月の“バクテリア育成期間”を丁寧に
② 安定期は“最小限のメンテ”で基本確認で維持
この2時期を分けて理解し考えることで、頭がすっきりして難しさがぐっと下がると思います。

東京水槽製作所では、現場環境に合わせた水槽設計や水質管理のアドバイスも行っております。
水槽の増設・リニューアル・トラブル改善などでお困りの際は、いつでもお気軽にお声掛けください。

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